博士後期課程修了生 中尾 拓哉 氏のキュレーションによる「メディウムとディメンション:Maze」が開催されます
メディウムとディメンション:Maze
キュレーション:
中尾 拓哉(2014年度 本学博士後期課程 修了/本学芸術学科・絵画学科油画専攻 非常勤講師)
アーティスト:
磯谷博史、うしお、長田奈緒、鹿野震一郎、久保田荻須智広、髙田安規子・政子、玉山拓郎、豊嶋康子
会期:2024年7月26日(金)- 9月2日(月)
開場時間:11:00 – 17:00
休館:火曜日 水曜日 木曜日
会場:GASBON METABOLISM(ガスボン メタボリズム)
住所:〒408-0205 山梨県北杜市明野町浅尾新田12
主催:ガスアズインターフェイス株式会社、メディウムとディメンション実行委員会
協力:青山目黒、ANOMALY、M画廊、Satoko Oe Contemporary、Maki Fine Arts
トークイベント:
「Maze」とは何か?──迷路と迷宮をめぐって
鈴木俊晴(豊田市美術館学芸員)× 中尾拓哉 × 出品作家
8月18日(日)13:00〜15:00
概要:
「メディウムとディメンション:Maze」は、「Maze=迷路」をテーマに9つの展覧会を同時開催する展覧会です。9つの展覧会は1つの会場で、それぞれに特異性をもって、それ以外の8つの展覧会と時間と空間を共有し、重なり合います。
会場となる「GASBON METABOLISM」は、山梨県北杜市の巨大工場跡地をリノベーションし、その広い敷地においてギャラリー、展示スペース、制作スタジオ、アーティスト・イン・レジデンス、作品倉庫などの機能を多目的に展開する施設です。この地でさまざまな用途のもとに集まる多数の作品もまた、ともに9つの展覧会と時間と空間を共有し、重なり合います。作品とは、いつも見えない境界を通過していき、そのたびごとに、固有の領域と空間の関係を取り結び続けるものです。
異なる機能によって作品が行き交う場において、同じく異なるテーマによって開催される9つの展覧会。通常、展覧会は展覧会ではない空間と分けられています。しかし、それゆえに9つの展覧会は、展覧会のフォーマットがつくり出す見えない壁(パーティション)を通り抜けながら、いくつもの回廊(ギャラリー)を入り組ませる、複数の作品の内外の時間と空間が複層する1つの展覧会「Maze=迷宮」へと変貌するのです。本展は、アートにおける時間と空間、その認識の境界について再考することで、現代表現に潜む複雑性の意義を問い直します。